レガーレデンタルクリニック院長の松本一真です。
先月の2月11日祝日に開催された一般社団法人国際歯科医療協会(IDMA)主催の歯科麻酔および救急蘇生講習会に参加して参りました。


歯科診療において痛みを取り除く歯科麻酔は欠かすことのできない行為です。
皆さんはあまりご存じないと思いますが、この歯科麻酔は法律上歯科衛生士も行うことができます(歯科衛生士法 第2条 2)。これは厚生労働省も認めていることですが、以下の条件を挙げております。
“当該行為の身体への影響の大きさに鑑みて、歯科医師が患者の状態や、当該行為を実施させようとする歯科衛生士の知識及び技能等を踏まえて実施の可否を判断し、当該歯科衛生士に対して指示をした上で実施される必要がある”
つまり、歯科麻酔を行う歯科衛生士は国家試験に合格した後、歯科麻酔とそれに伴う偶発症への対応について十分知識と技能を習得していなければならないということです。
そこで当院では、歯周病治療(歯肉縁下の歯石の除去と歯根面の滑沢化)を行う際の歯科麻酔に限り、一般社団法人国際歯科医療協会(IDMA)の主催する歯科麻酔講習会を受講し、その試験に合格した歯科衛生士にかぎり歯科麻酔を院長の指示の元、患者様に行うこととさせていただきました。
今回開催された講習会には当院歯科衛生士である松本、田中、武正の3名と院長の私が参加いたしました。
スケジュールは午前中に歯科医師や歯科衛生士についての法律の講義、その後歯科麻酔についての解剖学や薬理学、臨床手技についての講義を受講しました。
お昼休憩を挟み午後は救急救命の講義を受講し、救急救命と歯科麻酔の実習を行いました。歯科麻酔実習のチューターには、以前私が都内西新宿のクリニックに勤務していた頃にお世話になった朝波惣一郎先生がいらっしゃいました。先生は前慶應義塾大学歯科口腔外科准教授であり、歯科口腔外科のスペシャリストです。先生から直接指導を受けられるのはとても貴重です。




歯科麻酔の講義を担当していただいたのは、みさき歯科医院院長の見﨑徹先生です。実はこの見﨑先生は私の学生時代の恩師です。先生は以前日本大学歯学部歯科麻酔学講座の准教授を務めておられ、講義を拝聴するのは27年ぶりでした。当時と変わらず熱意のある講義に感銘を受けました。
歯科麻酔の講義の後、確認のテストがあり、参加した歯科衛生士3名と私は無事合格することができました。

最後に恩師の見﨑徹先生とも記念撮影をさせていただきました。

歯科衛生士の3人だけでなく、私も新しい歯科麻酔の知見を得ることができました。
また見﨑先生の講義を受講したことで初心に返ることができました。
この講習会の後、当院にて個別にさらなる歯科麻酔の実習を行い、最終的に私が患者役となり実際に歯科衛生士から麻酔を受けました。3人とも知識や技術が十分であると判断したため、今後患者様にも歯科麻酔を行わせていただくことといたします。
以下のようなお知らせも院内に掲示いたしますので、ご理解のほどよろしくお願いいたします。
松本
