日本再生医療学会シンポジウム
2017年05月21日 カテゴリー:院長レガーレデンタルクリニック院長の松本一真です。
先週の日曜日に開催された日本再生医療学会特別シンポジウム~開業医が進める再生医療 歯科再生医療を中心に~に参加してまいりました。
会場は東京大学伊藤国際学術研究センターです。
歯科領域では、自由診療で様々な再生医療が行われています。このシンポジウムでは、再生医療の現状の情報共有と、どのように再生医療を患者さんに届けることができるかを考えることを目的として開催されました。
演者の方々は日本を代表する著名な先生方ばかりでした。
新潟大学の吉江弘正先生は現在行われている歯周組織再生医療の現状を論文データを交えてお話されており、大変参考になりました。
東京医科歯科大学の春日井昇平先生からは、現在の日本の再生医療の現状が世界基準の流れからかけ離れてきていることへの危惧と対策についてを勉強いたしました。
聖マリアンナ医科大学の井上肇先生は、末梢血を利用した現実的再生医療技術の普及という演題でお話され、今まで不必要とされていた貧血血小板血漿(PPP)の有用性や血小板中の増殖因子含有割合に個人差があることを学びました。
名古屋大学名誉教授の上田実先生からは、培養上清で骨再生が可能であること、臍帯、骨髄、脂肪、乳歯など由来によって幹細胞の効果が違うことを知りました。今後培養方法の改良やマトリックスとの相性なども考慮しなければならないなど、とても高度ですが理解しやすい講演でした。
日本の歯科治療には保険がききます。しかし、本当の最先端の医療にはまだ自由診療で行わなければならないことが多いのが現状です。出来る限りの最新の知見を常に把握し、レガーレデンタルクリニックに通ってくださる患者さんに還元できたらと考えております。有意義な一日でした。演者の先生方ありがとうございました。
松本